〒224-0041 神奈川県横浜市都筑区仲町台1-3-7
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信号処理分野において、フィルタは必要な信号だけ通すという働きを持って、送信機・受信機それぞれで役に立つことがあります。
<フィルタの種類>
フィルタは通過帯域ごとに低域通過フィルタ(LPF)、高域通過フィルタ(HPF)、帯域通過フィルタ(BPF)、帯域阻止フィルタ(BEF)の種類があります。
※ 通過域 : フィルタで取り出したい信号の周波数帯域
※ 減衰域 : フィルタで除去したい信号周波数帯域
各種フィルタの設計は多少異なるが、低域通過フィルタLPFを設計することができれば、他の種類のフィルタの設計はできることになると思います。
<MEL S-NAP(V5)でLPF設計仕様の説明
LPFフィルタの通過域、阻止域特性によって、MEL S-NAP/Designでは以下の特性を持っているフィルタが設計できます。
・ バターワースフィルタ
・ チェビシェフフィルタ
・ 楕円フィルタ
・ ベッセルフィルタ
① バターワースフィルタ(Butterworsh)は通過域で最大平坦な振幅特性を持つLPFです。通過域内にリップルがない特徴があります。
用途
・ 通過域にリップルを許容させない場合
② チェビシェフフィルタ(Chebyshev)は通過域で等リップルとなるようなLPFです。通過域の利得が平坦ではないので注意が必要である。リップルの大きさは設計で決めることができます。
用途
・ 通過域にリップルを許容させる場合
③ 楕円フィルタ(Elliptic)は通過域と減衰域の両方で等リップルとなるようなLPFです。
用途
・ 通過域と減衰域両側にリップルを許容させる場合
④ ベッセルフィルタ(Bessel)は通過域で遅延特性を持っているフィルタです。
<MEL S-NAP(V5)でLPF設計パラメータの説明>
チェビシェフフィルタの設計を例として、入力パラメータを説明します。
ソース/終端抵抗値 : 電源側及び負荷側の抵抗値
カットオフ周波数 fc : ある周波数よりも低い周波数を通し、高い周波数を減衰させる、この周波数カットオフ周波数(あるいは遮断周波数)と言う。その周波数を超えると信号の電力利得は通過域より3dB低下する。バンドパスフィルタを設計する時、カットオフ周波数は帯域幅以外の周波数を選択する事。
帯域内減衰量 : 通過域内のわずかな減衰量。通過域リップルRpとも言う。
減衰域参照周波数 fa : 減衰域の減衰量を指示する周波数。たとえば1.5*fc程度の周波数。
減衰域参照減衰量 Rs : 減衰域参照周波数での減衰量。
次数 : 次数は設計で決めるが、帯域内減衰量と減衰域参照減衰量によって、次数が不足する場合に自動で増やすことができるので、設計する時は小さい次数を設定しておいた方が良いです。
<設計例>
リップルRpを0.2dBにし、減衰特性が0.2dBを超え始める周波数fcを1GHzにする。また、適当な減衰域での周波数faを1.5GHzに設定して、その周波数での減衰量を30dBとする。ソース・終端インピーダンスは共に50Ωにする。
① MEL S-NAP(V5) → 【スタート】デザインを立ち上げて、LPFボタンを押す。
② LPFダイアローグに設計パラメータ入力し、設計開始。
③ 設計された回路を回路エディタにコピー、ネットリスト出力する。
④ S-NAP/Proの解析 → 単 → 解析 → 小信号 S パラメータ解析、スタート周波数とストップ周波数を設定し、解析する。
弊社はアナログおよびデジタルの電子回路設計でお悩みのお客様に、最適なハードウエアデザイン・ソフトウエアデザインをご提供します。
高周波アナログ回路設計と高集積ロジック信号処理の両方に強みを持っております。
また、環境に配慮した省電力、省資源で電子機器のシステム化をお手伝いします。
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